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2021年03月19日

売買価格の交渉について

不動産を売買する時に価格の交渉について相談を受けます。

お客様から「どのくらい価格を値引きしてもらえますか?」

と聞かれることは、よくあります。

「どの程度をお考えですか」とお聞きすると想像以上の時もあります。

 

中古物件の場合、ある程度交渉に応じてくれるケースはありますが、

何百万円もとなると交渉ではなく、無理なお願いになると思います。

基本的に不動産の交渉は、買主様から書面で購入条件を提示して頂き、

売主様に話を持っていきます。口頭で聞いてほしいと言われることも

ありますが、正式な回答を得たい場合は、書面で購入の意思表示が必要です。

売主様も真剣に売却を考えておられるので、仲介業者から

「どこまで値引きしてもらえますか」とは安易に聞けません。

 

たまに物件見学もしていないのに「価格減額交渉できますか」と

聞いてくる仲介業者もいますが、売主様に失礼だと思います。

弊社では、まず物件を見学されて、住宅ローン審査も通して、

十分検討されてから書面で交渉してくださいと申し上げています。

 

購入意思が固まり、購入申込書を書いて頂く時に購入希望価格を記入して頂き、

我々仲介業者が交渉します。

以前に1800万円で売出している物件に1300万円で買いたいので

申し込みしたいと言われたことがあり、困ったことがあります。

「それは交渉ではなく、無理なお願いですから弊社では受けられません」と伝えても

「売主様に言うだけ言って下さい。」と強く主張されたことがありました。

また、売主様と価格の駆け引きをされたいお客様もいますが、オススメしません。

売主様も途中で価格交渉を打ち切り、断ってくださいと言われる時が

ありますので、買いたいと思っていても契約できないケースもあります。

 

例えば2980万円の物件でしたら、80万円や100万円の交渉はありますが、

2800万円以下の交渉となると長い間売れていない物件やリフォーム等が

かなり必要な場合、引渡し後に売主様負担で付帯設備等の修理を一切しない、

現状渡しの場合になると思います。

 

あくまで私の経験による感覚的なものですが、本当にほしい物件は

交渉せずに購入申込書を出すことをオススメします。

基本的に不動産購入の交渉権は先着順ですが、2番手のお客様が1番手の方より

購入希望価格が高い場合は、優先権が2番手に移る可能性もありますので、

よく考えてから交渉を仲介業者に依頼してください。