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2022年01月08日

共有持分の売却相談

先日親戚と共有で所有している木造アパートの持分売却の相談がありました。

複数の親戚で共有している持分を共有者間で売買したいが価格をどのように決めればいいのか

という相談です。皆さん高齢になり、そろそろ処分してお金に換えたいという方がいるのは

よくあることです。

こういう話が出たタイミングでどなたか一人に持分売買で所有権を集約するのが

相続対策としてはいいと思いましたが、今回はお一人の持分を他の共有者が買い取るという

お話しでした。

古い収益物件の持分売買ですので、収益還元法がいいと思い、査定しましたが、

その価格では低すぎるという話になりました。共有者間では更地の土地価格を基準として

価格の話をしていたようです。

築60年以上の木造アパートで賃貸中ですので、更地の評価とは違うと思いましたが、

すでにある程度の目安価格を協議したようで皆さんが納得するように価格の根拠を提示してほしいと

言われました。実際に市場に売り出して取引する訳ではないので、とても査定が難しいですが、

地価公示をもとにした土地価格から将来の入居者の立ち退き費用と建物解体費用と経費を差し引き

してはどうですかと提案しました。

土地の評価には、路線価、地価公示、基準地価、固定資産税評価額など色々な価格があります。

その関係性を説明し、売主と買主に理解してもらう必要があります。

高齢の方で説明が難しいですが、お互いに納得してもらえれば幸いです。