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TOPICS2022年05月26日
不動産売却前にできる工夫について
所有している不動産を少しでも高くいい条件で売却したい、と思うのは当然のことです。
誰しも大切にしてきた思い入れのある我が家の価値を、最大限に評価してくれる人に売却したい、
と思うものです。
今回はご所有不動産を1日でも早く、そして1円でも高く売却できる方法をご紹介いたします。
1.売却前の準備
ネットで「不動産を高く売る」と調べると、ほとんどのサイトでは不動産会社選びについてのみしか
書かれていません。それでは良い不動産会社を選べば、間違いなく高く売れるのでしょうか?
答えはノーです。
なぜならば、不動産売却は不動産会社と所有者様が協力して、二人三脚で行うものだからです。
例えば、所有者様しか知らない良い所を、何もアピールしなかったならば、不動産会社の担当者が
気づかず買主に伝え漏れてしまい、物件の魅力を存分にアピールすることができない、といった
ケースもあります。
不動産の早期売却・高額売却のためには、所有者様のご協力が不可欠です。
ここでは、売却前の所有者様の準備についてご説明いたします。
1-1リフォームは必要?
売却相談時に受ける質問で、「リフォームをしてから売却した方がいいの?」というのがあります。
この質問を受けた時、私は基本的には必要ありません、とお伝えするようにしています。
いくら室内を丁寧に使っているとはいえ、人が居住すれば多かれ少なかれ、傷・汚れが付くものです。
中古で売却しているのでしたら、それが当然です。
中古物件の購入を検討している人もある程度は想定しており、購入後ほとんどの人がリフォームや
ハウスクリーニングを依頼します。そのため、売却前にリフォームをしたとしても、
買主の趣味嗜好に合わなければ、再度リフォームをすることになり、無駄となってしまいます。
また、リフォームをした分、高く売れるとも限りません。
そのため、売主様はあまり手を付けず、そのままの状況で売却することをおすすめいたします。
例外として、ペットなどによる大きな傷や汚れがある場合は、その部分は補修を提案することが
あります。それでも、手を入れるのは必要最低限で良いと思います。
1-2不用品の処分
長年住んでいると不要な物が徐々に増えていくものです。これは家を売却する、と決めたら
すぐに処分に取り掛かるのが良いでしょう。
理由は単純に見た目の悪さもありますが、荷物が少ないことにより部屋が広く見える、
という効果があります。
お荷物の処分は専門業者に依頼をすることもできますが、費用は高額になることがあります。
そのため、ご自身で市町村指定の粗大ごみ業者などに出すのが、もっとも処分費用が掛かりません。
1-3お庭の手入れ
これは戸建でお庭があるお宅に言えることです。例え建物が古く古家付土地として売却する場合でも、
お庭の樹木や草木の手入れはしておきましょう。なぜなら、草が生え放題の土地は見映えや
写真映えが悪くなってしまうからです。結局は一度更地にして建て直す土地でも、見映えが悪いと
一般の方は再建築後のイメージが湧きにくくなります。そうすると、せっかくの土地が売却まで
思わぬ時間が掛かってしまうことがあります。
そしてそれは、更地で売却する場合でも、定期的な雑草の手入れはした方が良いでしょう。
また、草木が生い茂っていると、ごみの不法投棄の被害に遭うこともあります。
2.内覧時の売主様注意点
売却の準備ができましたら、実際の売却開始です。物件の調査は不動産会社が請け負います。
そしてネットやチラシなどの反響により、購入検討者が、次第に現地を見に来るようになります。
この現地視察の時も、所有者様のご協力が必要になります。ここではその具体的な協力方法を
見ていきましょう。
2-1 物件をより良く見せる
マンションや戸建ては住みながら売却することができます。売却契約が成立したら、
引っ越しをするのです。
住みながらの場合は、当然、家具や生活用品が室内にある状態となります。
そして、内覧に来た購入検討者様と直接お会いすることになります。
物件のご説明は仲介会社の営業担当が行いますが、住んでいらっしゃる方にも
やっていただきたいことがあるのです。
それは、「物件をより良く見せる」ということです。と言ってもこれは別に、
購入検討者の方が誤った判断をさせるほど、良く見せる必要はありません。
一般のお店の商品で言うところの陳列方法や、ディスプレイ方法を工夫する、といった感じです。
具体的には購入検討者の方が来る少し前に下記のような準備をするとよいでしょう。
1,室内の照明を全部点ける
2,生活感のあるものは収納に入れる
3,カーテンをすべて開ける
これは、室内をより清潔に、広く見せるものです。不動産の営業担当者も
その物件が一番映える時間に案内をすることが多いです。
例えば、東側に面した建物の場合は、午前中に案内をし、日差しが入っている最高の状態を
お見せします。大通りに面した不動産の場合は、車の通りが少なく比較的静かな時間に、
ご案内する、といった感じです。
そして、そういった営業担当の工夫にプラスアルファをするために、事前にカーテンを
開けてもらい、昼間でも室内の照明を点けてもらうのです。
2-2空間を快適にすること
次にやっていただきたいのは、「空間を快適にすること」です。
先ほどの「物件をより良く見せる」というのは、視覚的な効果を狙っています。
「空間を快適にする」というのは、嗅覚や、肌感覚に訴えるものです。
具体的な準備は次のようなことです。
1.空気を十分に換気する
2.冬は暖かくし、夏はクーラーをつける
3.食事は1時間前に済ませる
これは、言い方を変えると購入検討者に少しでも長く物件を見てもらうためのテクニックです。
生活臭を消し、快適な空調にすることにより、購入検討者様に長居してもらうのです。
そして、これは物件の魅力に気付いてもらうための演出なのです。
実は、このお客様自身に気付いてもらう、というのは非常に大切なことです。
営業担当者がいくら物件をアピールしても、所詮は営業トークと思われてしまい、
なかなかお客様の心の中にまでは響きません。
しかし、本人が自分で気付いたことは、他の誰が言った言葉より説得力があるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、売却時の所有者様の工夫についてご説明をいたしました。
冒頭でも申し上げましたが、不動産を売却するのは不動産会社だけではなく、
所有者様との二人三脚になります。
ここでご説明したのは売却時の注意点のほんの一部に過ぎません。
他のテクニックや注意点はまた別の機会にでもご説明をしたいと思います。
今、ちょうど売却を考えていて、すぐにでも知りたいという方は、田村商会にご連絡ください。
相談は無料で、お客様の立場に立った親切な接客を第一に考えております。
他社で売り出しをしているけど、なかなか売れていなくて困っている、という方も、
お気軽にお声がけください。少しのヒントが大きな成果をもたらす、ということは
良くあることだと思います。