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2022年07月08日

家を建てる前に行う地鎮祭について

皆様は、地鎮祭という儀式はご存じでしょうか。キレイにならされた土地に、

しめ縄飾りを張り、神主さんと施主様ほか関係者一同が首を垂れて、何か祈願している、

というあの儀式です。

最近は建物を建てる際に地鎮祭を行う施主様は少なくなってきました。

しかし、それでも縁起を担ぐ人や、昔ながらの伝統を重んじる人は行っております。

本稿では、地鎮祭とはどういう儀式で、どのような意味があるのか、

流れや費用の相場についてご説明いたします。

 

 

地鎮祭を行う意味

ほとんどの日本人は無宗教だとしても、物や土地に八百万の神様がいて、

感謝し敬う文化があるというのは肌感覚としてご存じでしょう。

大方の人は、建物を建て始める前に神様に報告して、工事の安全を祈願すると

考えているのではないでしょうか。

確かにこの知識は間違っておりませんが、もう少し意味があります。

ここでは、もう1歩踏み込んだ地鎮祭の情報についてご説明いたします。

 

 

歴史

地鎮祭の歴史は、古くは日本書紀にも記されており、

今でも日本全国で受け継がれている風習です。

地鎮祭は神道によるものが一般的になっていますが、実は仏式やキリスト教式もあります。

実際の現場では、神職の方が紙の付いた木の棒(大麻(おおぬさ))を振っているのを

見たことがあるでしょう。

あれは土地を守っている氏神様に土地を利用する許可を得ているのです。

氏神様とは、同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神道の神のことです。

つまり、地元の神様に、土地を使わせてもらうために、挨拶をしているようなものです。

 

 

地鎮祭の日取り

地鎮祭を執り行う日取りですが、暦でいうところの「大安」や「友引」、

「先勝」に行うのが吉とされ、「仏滅」「赤口」は避けるようにしています。

また、実施する時間帯もできれば牛の刻(11時~13時頃)に行うのが望ましいとされています。

なお、地鎮祭はあいにくの天気でも実施される場合が多いです。

雨が降るということは、土地を清めるといわれていますので、縁起を担ぐ意味でも

決して悪くないのです。しかし実際は建物着工のスケジュールや、神職の方の日程都合もあり、

雨天でも決行しているということのようです。

 

 

地鎮祭の流れ

地鎮祭の流れですが、これは施工会社が段取りなどの手配してくれるますので、

施主様は心配する必要はありません。当日は、施工会社の手配に従えば、

無事に地鎮祭を行えることでしょう。

ここでは、一般的な地鎮祭の当日の大まかな流れは次のようになります。。

1.修跋(しゅばつ)の儀

神職の方がお供え物・参列者を祓い清めます。

2.降神(こうしん)の儀

神職の方が神様を招き、お迎えします。

3.献饌 (けんせん)

奉献酒とお水を神様にお供えします。

4.祝詞奏上(のりとそうじょう)

神職の方による氏神様へ新築の安全祈願を行います。

5.四方祓い(しほうはらい)

お米とお塩、白紙などを用い土地を清めます。

6.鍬入れの儀

地鎮祭のメインイベントであり、施主様は盛り砂を崩す動作を行います。

7.玉串拝礼(たまぐしほうてん)

順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げます。

8.撤饌(てっせん)

お供え物を下げます。

9.昇神(しょうじん)の儀

神様を送り返します。一同起立して、お見送りします。

10.神酒拝戴(しんしゅはいたい)

安全を祈願して献杯します。

11.神官退下

神職の方がお帰りになります。

 

この後は、工事関係者を招いて直会(なおらい)と呼ばれる食事会等をすることがあります。

地鎮祭自体の所要時間は30〜40分程度が一般的です。

 

 

地鎮祭にかかる費用は?

地鎮祭にかかる費用は主に「初穂料」と「奉献酒代」の2つがあり、

これらの金額は合わせて数万円程度が一般的です。

これ以外の費用は、施工会社の現場諸経費として組み込まれており、

追加で負担することはほとんどありません。

「初穂料(はつほりょう)」とは、神職の方(神主)への謝礼です。

初穂料とは「お初穂」を意味しており、稲作の実りを感謝して神様にお供えしていたのが由来です。

「奉献酒代」は神様に奉納するお酒のことで、清酒2升を用意するのが一般的です。

 

 

地鎮祭以外の儀式

建物を建てる際の儀式は地鎮祭以外にも上棟式(じょうとうしき)というものもあります。

上棟式は、建物の骨格が屋根まで組み上がったことを祝う儀式です。

上棟式では、集まった人たちへお餅やお金を撒いたり、工事関係者にご祝儀を配ったりすることも

あります。

 

 

まとめ

今回は、日本の風習、地鎮祭についてご紹介しました。

地鎮祭は、家を建てた際に単純に家内安全などを祈願するものだけではなく、

工事関係者の労をねぎらい、これから住む近隣の方々への配慮という意味もあります。

ただの昔からのしきたりや風習と軽く見ず、もしあなたが建物の施主になることがありましたら、

考慮してみてはいかがでしょうか。