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TOPICS2023年07月27日
2023年の住宅ローン金利はどうなる?現状の金利や今後の動向について解説
住宅ローンを借りるときには、変動金利か固定金利を選択しなければいけません。
それぞれの金利は内容が異なるため、違いを理解しておく必要があります。
しかし、それ以上に大切なのは、金利が今後どのように推移していくのか把握するほうが大切です。金利が上昇すると住宅ローンの返済金額が大きくなり、生活が苦しくなってしまうからです。
そこで本記事では、2023年住宅ローン金利の現況や今後の見通しについて解説します。
2023年住宅ローン金利の現状
変動金利と固定金利では現状が違うため、2023年住宅ローン金利の現状を変動金利と固定金利に分けて解説していきます。
2023年現在の変動金利
2023年現在の変動金利は、低い利率を維持しています。
変動金利は短期プライムレートを基準として決定されます。
この短期プライムレートは日本銀行の政策により左右されますが、金融緩和政策を維持することが決定しているため低いままです。
そのため、2008年以降下がり続けていた変動金利は、0.375%前後まで落ちてきています。
2023年現在の固定金利
2023年現在の固定金利は、上昇したり下落したりを繰り返している状況です。
固定金利は、長期金利(10年国債)の金利の影響を受けます。
長期金利は本来0.25%で推移するようコントロールをしていましたが、アメリカなどの海外からの圧力を受け0.50%までの上昇は許容するという政策に転換しました。
その結果、2023年1月には固定金利が上昇しました。
2023年1月以降は上昇と下落を繰り返しており、不安定な状態となっています。
今後の住宅ローン金利動向の見通し
ここまでは、現状の住宅ローン金利について解説してきました。
本章からは、今後の住宅ローン金利の動向について解説していきます。
今後の変動金利の見通し
今後の変動金利は「上がることはあっても下がらない状況」となる可能性があります。
日本銀行が金融緩和政策を続ける限りは、変動金利は低いまま推移するでしょう。
しかし、現在の変動金利は、銀行が住宅ローンの利益を取れるギリギリの金利まで下がっています。
これ以上変動金利を下げてしまうと銀行の利益が出なくなる可能性も高いため、なかなか変動金利を下げられる状況ではなくなってくると予想されています。
今後の固定金利の見通し
今後の固定金利は「上昇していく」可能性があります。
現在、世界的に金利が上昇傾向にある中、日本も金利上昇の許容範囲を上げました。
その結果、長期金利が上がり、固定金利も連動して上昇していく可能性があります。
すでにフラット35の全期間固定金利は、2022年の終わりから金利が上昇しています。
現在は、少し金利が落ち着いているものの、上がったり下がったりを繰り返す可能性が高いです。
住宅ローンの金利のメリット・デメリットを知っておこう
住宅ローンを借りるときには、各種金利の違いを理解しておかなければいけません。
本章では、住宅ローンの各種金利のメリットとデメリットについて解説します。
変動金利のメリットとデメリット
変動金利のメリットとデメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 金利が低いため返済額や返済総額が少なくてすむ
- 金利変動しても5年間は返済金額が変わらない(この条件採用していない金融機関もある)
- 日銀の政策を確認すれば金利が上がるかどうか確認できる
【デメリット】
- 金利上昇したときに利息が増えてしまう
- 金利が急上昇すると住宅ローン返済額が増えてしまう可能性もある
- 返済総額が返済するまでわからず返済計画が立てにくい
変動金利は金利の低さが魅力ですが、金利が変動すると影響を受けてしまいます。
急激な上昇の可能性は低いですが、金利が急上昇すると未払い利息が発生する危険性もあります。但し、変動金利の見直しは年に2回(4月と10月)であり、金利が上昇した場合、返済額は1.25倍までしか上がりません。毎月10万円でしたら、12.5万円までが上限です。
固定金利のメリットとデメリット
固定金利のメリットとデメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 変動金利に比べ返済計画が立てやすい
- 固定期間の終了後には変動金利に変更できる
【デメリット】
- 固定金利の上昇は変動金利より読みにくい
- 変動金利より金利が高いため返済総額も大きくなる
固定金利には2年~30年固定と、さまざまな種類があります。
固定する期間により金利が変わりますが、変動金利よりも金利が高く設定してあります。
金利の変わらない期間があるのはメリットですが、金利がやや高くなってしまうのはデメリットです。
全期間固定金利のメリットとデメリット
全期間固定金利のメリットとデメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 返済終了時までの返済計画が借入の当初からわかる
- 金利上昇に返済が影響されない
【デメリット】
- 返済総額が多くなる
- 金利下落時には他の金利よりも損をしてしまう
全期間固定金利は借りたときに返済総額や返済額が確定するため、返済計画が立てやすい金利です。
金利はほかの金利よりも高く設定されていますが、その分金利の上昇リスクに影響されません。
まとめ
住宅ローン金利は、変動金利・固定金利とも今後も低いままと予想されています。
しかし、近年とは違い金利が高くなる要素もあるため、住宅ローンを借りるなら早めのほうがよいでしょう。銀行を比較する上では、金利だけではなく、団体信用生命保険の内容や金利アップ無しでガン団信や3大疾病特約が付帯可能かどうか、保証料や融資手数料がどの程度必要か等、融資の諸費用も含めて比較検討して下さい。
住宅ローンについて疑問やお悩みがある方は、田村商会までお問い合わせください。
田村商会は住宅ローンについて熟知しているため、住宅ローンの適切なアドバイスをさせていただきます。