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TOPICS2023年10月24日
リースバックの仕組みとは?メリットやデメリットについても解説
お金がなく自宅を売却しなければいけないが、住み慣れた家に住み続けたいという人は多いのではないでしょうか。
自宅売却後も済み続けたいのであれば「リースバック」の利用を検討しましょう。
しかし、リースバックの利用にはデメリットもあるため、どのようなサービス内容なのか理解してうえで進めていかなければいけません。
本記事ではリースバックの仕組みやメリット・デメリットについて解説しますので、自宅の売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
リースバックとはどのような仕組み?
リースバックとは、リースバック会社に自宅を売却した後も、自宅を賃貸物件として借りて住み続けられるサービスです。
自宅に住みながらまとまった資金を手に入れるため、老後の資金や生活費用のために利用する人が増えています。
また、リースバックに似た金融商品として「リバースモーゲージ」というものがあります。
リバースモーゲージは、自宅を担保にしてお金を借り金利のみ返済し、元本は借入者が死亡したときに家を売却し返済する方法です。
リースバックとリバースモーゲージは内容がまったく違う金融商品であるため、内容を混同しないように注意しましょう。
リースバックを利用するメリット
リースバックを利用することには、多くのメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか確認し、自分にとってリースバックがあっているのか確認していきましょう。
固定資産税などの維持管理費がかからない
自宅を売却すれば、固定資産税や家の修繕管理費などのランニングコストがかかりません。
リースバックを利用した後、自宅は借家になるため、固定資産税や維持管理費はリースバック会社が負担してくれます。
もし自宅に住宅ローンが残っていた場合にリースバックを利用すれば、住宅ローンの支払いもなくなります。
引っ越ししなくてもよい
リースバックを利用すれば自宅売却後も住み続けられるため、引っ越しする手間や費用がかかりません。
引っ越しは体力的にも金銭的にも負担になるため、大きなメリットです。
とくに長年住んだ家だと荷物が多くなり、引っ越し費用も処分費用も高額になりがちであるため、金銭的な負担を軽くできます。
まとまった資金が手に入る
リースバックは自宅を売却するため、まとまった資金が手に入ります。
大きな出費が急に発生したとしても、自宅の売却資金で対応が可能です。
また、老後の資金や生活資金としても利用できるため、手元にお金がないときにはリースバックを利用するのもよいでしょう。
リースバックを利用するデメリット
リースバックにはメリットが多いものの、デメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか理解して利用しないと後悔することになるため、デメリットをきちんと把握しておきましょう。
所有権を手放さなければいけない
リースバックを利用するには自宅を売却しなければいけないため、不動産の所有権を手放さなければいけません。
所有権を手放すと、配偶者や子どもに不動産を相続させることができなくなります。
親族に不動産を残したいと考えている場合は、リースバックの利用は控えましょう。
家賃が発生する
自宅売却後、自宅を借りて住み続けるため、毎月の家賃が発生してしまいます。
リースバックを利用すると固定資産税や維持管理費はかかりませんが、家賃が発生するためどちらが安いのか比較する必要があります。
買取価格が安い
リースバックを利用したときの買取価格は、不動産相場よりも安くなります。
リースバックの買取価格は相場を考慮せず、家賃を元に算出します。
そのため、手元に大きな資金が出に入るものの、通常の売買よりも少ない金額になってしまうため注意しましょう。
リースバックするときに起きやすいトラブル
リースバックは家に住み続けられるなどのメリットがあるため、多くの人が利用しています。
しかし、トラブルになるケースもあるため、トラブル事例を理解しておくことが大切です。
ここからは、リースバックを利用するときに起きやすいトラブルについて解説します。
家賃が相場より高くなりがち
リースバックの家賃は、相場より高くなりがちです。
リースバックの家賃は買取金額の10%を12ヶ月で割った金額になるケースが多く、相場を考慮せず設定されています。
家賃が高いと日々の生活を圧迫してしまう可能性があるため、リースバック契約をする前に必ず家賃が負担にならないか確認しておきましょう。
買い戻しできないときがある
リースバックの契約をするときの多くは、買い戻し特約を付けます。
買い戻し特約とは、自宅売却後に一定金額を払えば、家を買い戻せるという特約です。
一部のリースバック会社は買い戻し特約が付けられないケースもあるため、注意しなければいけません。
また、通常、買い戻し金額は売却金額(買取金額)よりも高値に設定されるため、なかなか買い戻しできません。
買い戻しを前提にしてリースバックを利用する場合は、買い戻し金額と諸費用を足した金額を調べておくようにしましょう。
定期借家契約の場合がある
リースバック後に住み続けられるかは、借家契約の内容によります。
締結する借家契約が「定期借家契約」である場合、一定の年数しか住めず契約更新もできないため注意しましょう。
定期借家契約ではなく普通借家契約であれば、契約更新ができ自宅に住み続けられます。
定期借家契約しかできないリースバック会社が多いため、ずっと自宅に住み続けたい人は家の賃貸借契約について事前にリースバック会社に確認しておきましょう。
まとめ
リースバックにはメリットが多くあるもののデメリットもあり、内容をしっかりと理解せずに利用すると後悔してしまう可能性があります。
しかし、検討する内容は比較的専門性が高いため、一般個人で利用を判断するのは難しい部分もあります。
そのため、リースバックを利用するときも不動産仲介会社を通したほうがよいでしょう。
田村商会はリースバックにも精通しているため、安心してお問い合わせください。
お客様にとってリースバックが適しているのか、アドバイスをさせていただきます。